今回は、カーボンプライシングに関連し、GXの実装フェーズで重要になる3つのキーワードについて、順番にわかりやすく解説いたします。
GXリーグ(グリーントランスフォーメーション・リーグ)
何それ?
GXを「企業レベルで具体的に進めるための協働の場」。
経済産業省が主導し、環境・経済・社会の変革をリードする企業群が集まっている。
ポイント:
内容 | 解説 |
---|---|
設立 | 2022年、経産省が創設 |
目的 | 脱炭素を軸に新しい経済社会システムを構築 |
参加対象 | GXに前向きな企業(2025年から排出取引の試行を実施予定) |
活動内容 | ①排出量取引の実証 ②NDC達成への貢献 ③気候開示(TCFDなど) ④サプライチェーン全体のCO₂可視化 |
比喩で説明:
GXリーグは「脱炭素部活動」のようなもの。
志のある企業が、自主的に集まって、新しい時代に対応する練習を始めている!
企業例:
パナソニックさん/トヨタさん/日立さん/三菱商事さん/東京海上HDさん など多数参加
CBAM(Carbon Border Adjustment Mechanism/炭素国境調整措置)
なにそれ?
EUが導入を決めた「CO₂が多く出る製品には“関税のような料金”をかける制度」です。
目的は?
- EUではCO₂排出に高いコスト(=EU-ETS)
- でも他国から安い“高炭素な製品”が入ってくると不公平
→ だから「輸入品にもCO₂コストを負担させる」ことで、競争の公平性を保つ
対象品目(2023年~試行):
鉄鋼・セメント・アルミ・肥料・水素・電力など
→ CO₂排出が多い業種
インパクト:
- 日本企業も、EUに輸出する際はCO₂排出の報告・コスト負担が発生
- GXを進めていないと国際競争で不利に!
比喩で説明:
「エコな給食をがんばってる学校(EU)に、外からジャンクフードを売りに来たら、“エコ税”をかける」感じ。
グリーン国債(Green Bond)
なにそれ?
環境対策に使うことを約束して発行される“特別な国債”や社債のことです。
ポイント:
内容 | 解説 |
---|---|
発行体 | 国・自治体・企業など |
資金使途 | 再エネ、省エネ、電気自動車、水素技術、森林整備など |
投資家の関心 | ESG投資を行う金融機関や年金基金が積極購入 |
日本政府 | 2023年度に初の政府グリーン国債を発行(2兆円規模) → 2050年カーボンニュートラル達成のためのGX予算に充当予定 |
比喩で説明:
グリーン国債は、「“自然を守る目的”に限定したクラウドファンディング」のようなもの。
お金の使い道が決まってる=安心だから、投資家にも人気!
まとめ
用語 | 内容 | 日本や世界の動き |
---|---|---|
GXリーグ | 企業がGXを先行実践する枠組み | 日本政府が支援/2025年から排出取引本格化 |
CBAM | EUの炭素コスト調整制度 | 2026年完全実施/輸出企業に影響大 |
グリーン国債 | 環境対策資金に限定した国債 | 日本政府も2023年から発行/ESG投資の受け皿 |
※記事内容については、事実確認を心掛けております。しかし、学習(インプット内容をアウトプット)としているため、誤った認識がある可能性がございます。ご了承くださいませ。
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