転職活動の前には、確認必須!新卒採用に依存しない企業の考え方とは?

1:キャリアを考える

春になると、街にフレッシャーズと呼ばれる人たちを見かけることが多くなります。新卒採用されて、その企業で社会人のデビューを飾る、初々しい方々です。

さて、そんな日本の風物詩がある一方で、一部の企業では、新卒一括採用に依存せず、通年採用・中途採用・ジョブ型雇用・プロ人材の流動性確保を前提とした人材戦略を取っています。
これは、「即戦力人材の活用」と「専門性ベースの組織設計」によって、スピード・柔軟性・成果志向を重視する方向性です。

今回は、そんな新卒採用によらない、企業の人材戦略についてみてみましょう。

本記事の内容は、発行日現在内容になります。人材情報は、アップデートされるのが早いため、記事の更新が追い付かない可能性があります。ご了承ください。


即戦力重視の採用(スキル主義・成果主義)

中途採用メインで成果を最短で獲得

  • 業界や職種経験のある人材を採用することで、教育コストを最小限にし、事業成長スピードを高める
  • 例)大手通販会社・外資系コンサル等
    →「未経験者を育てるより、成果を出せる人に報酬を払う」

人材の専門性を最大活用するジョブ型

  • 「職務に対して人を当てる」ジョブ型雇用に基づき、明確な成果責任と専門性に応じた待遇設計がしやすい。

通年採用&オープンな人材獲得(タイミング主義)

新卒・中途を問わず、優秀な人はいつでも採る

  • 「4月一斉入社」ではなく、通年で採用活動を展開。優秀人材と出会ったらすぐオファー。
  • 例)グローバル企業(Google、Amazonなど)や、スタートアップ各社

フリーランスや副業人材の登用

  • 必ずしも「正社員」で囲い込まず、プロジェクト単位での関与や副業人材の活用で柔軟に対応
  • 正社員にこだわらない人材活用のスタイル。

多様性・グローバル性の確保(ダイバーシティ重視)

年齢・国籍・職歴にとらわれない採用

  • 新卒は画一的だが、中途採用は年齢・経験・国籍もさまざま。
  • 海外採用、バイリンガル人材、シニアなども適材適所で登用しやすい

グローバル競争への即応

  • グローバル市場を相手にする企業では、「新卒を育てている時間はない」と考える。
  • 例)外資系企業、日本のユニコーン企業など

柔軟な組織運営と経営戦略の一致(経営モデルとの整合)

スタートアップ・成長企業は即戦力が最優先

  • 常にピボットや市場適応が求められるため、「長期育成型」の人材よりも柔軟で即応可能な人材を欲する。
  • 「育てる」よりも「一緒に創る」文化。

フラットで自律的な組織文化とマッチ

  • 年功序列や同期文化が薄く、実力主義・成果主義を重視。
  • 「新人」かどうかよりも、「できるかどうか」が問われる。

人的資本経営 × 労働市場の流動性活用(オープンタレント経済)

終身雇用よりも「キャリアの越境」が前提

  • 自社内で一から育てるより、キャリアの途中で合流する人材を活用した方が多様性・実行力が高い
  • 例)SaaS系スタートアップ

タレントマネジメントとの親和性

  • スキルマップ・タレントデータベースを活用し、社内外から「必要なときに必要な人を確保」する動き。
  • 「採用」より「アサイン」「登用」が重視される。

採用広報コストの最適化(採用マーケ的視点)

新卒採用は手間が大きく、費用対効果が悪い場合も

  • 多くの説明会・面接・教育制度が必要な新卒採用に比べ、中途採用は効率的かつ確度が高い
  • ダイレクトリクルーティングやリファラル採用で効率化。

キャリア採用主導型企業が成功する前提条件

成功している企業には共通する条件があります:

要素内容
経営と人事が連動経営戦略と人材戦略が直結している。即戦力人材のポートフォリオ設計が的確。
評価と処遇の制度化職務や成果に対して、納得性ある評価制度が整備されている。
自律人材のマネジメント力“放任”ではなく、“裁量を任せる”マネジメントが可能な中間層がいる。
採用力タレントプール構築、SNS・スカウト型採用、プロ人材との関係構築が上手い。

まとめ:新卒依存しない企業は「成果と柔軟性」に最適化している

比較項目新卒採用依存型新卒採用に依存しない型
人材像将来の幹部候補今すぐ戦力になる人
採用視点ポテンシャル重視スキル・経験重視
組織文化一体感・同質性多様性・専門性
教育社内育成前提自律・自己成長前提
採用方式一括採用・内定者フォロー通年採用・スカウト型

いかがでしたでしょうか?

今回は、企業における人材論を、「新卒によらない」という戦略の観点から、確認してみました。

あなたが新卒ではなく、転職を考えているのであれば、「求められる人材像の概論」として、ご参考にしてください。

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。

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