会社員は安定収入と引き換えに、
仕事内容や人間関係、収入の上限、時間の自由などを
会社に搾取されている。
そんな問題提起から、
起業を促す内容の広告が散見されます。
確かに、そのような面は、
会社員にあります。
ですが、
「だから、会社員=悪」
という考えは、少し飛躍があるのではないでしょうか?
会社員は、会社員にしかないメリットも、
もちろん、あります。
会社員を卒業して起業をした方が、
会社員時代を振り返って、
「会社員、よかったな」
と思うことも、多々あります。
それを踏まえた上で、
会社員としてキャリアを重ねるか、
独立起業を目指すか、
その両方のパラレルキャリアを求めるか、
それ以外の選択を選ぶのか、
を決めるとよいというのが、
私たちの主張です。
では、会社員を卒業した起業家が
失ったことを悔やむことすらある、
会社員のメリットとは、
一体何でしょうか?
改めて、代表的なものを挙げてみました。
①安定収入
今でこそ、終身雇用の保証は期待できませんが、
明日食べるご飯を心配する会社員は、
さすがにおりません。
これは非常にありがたいことです。
起業をしたある方が、こう言われておりました。
「会社員は、いい意味でラクですよね。
だって、会社に行けば、仕事があるし、
月末にはお給料が入るし。
起業したら、それらがなくなるわけですよ。
とってもしんどいです」
パワハラや、仕事のプレッシャーなどは、
会社員には往々にしてあるものの、
「仕事がない」「月末に口座残高がない」などの
不安は、皆無です。
②明確な目標がある
人によっては、
「これがラク」
「これが、会社員のメリットだ」
とおっしゃる起業家もいます。
会社員である以上、どの部署にいても、
目標が強制的に与えられます。
それは、その組織に所属している以上、
持たざるを得ないものではあります。
ですから、「強制されている」と感じてしまうことは、
確かにあります。
ですが、よく考えると、過度な目標でない限りは、
目標があるのは、成長のきっかけとなります。
起業をしたら、その目標を自分で正しく
設定しなければならず、
それができなければ、成長がない、
ということになりかねません。
強制的でありながらも、
成長できるきっかけが用意されている。
会社員から起業した人が、
起業して失ったものとして挙げるものが、
この目標だそうです。
現役会社員の方は、
意外に思われるかもしれませんが、
会社から与えられる目標が、
振り返るとありがたかったそうです。
③成長のチャンス
上記の「目標」は、
成長のきっかけでしたが、
成長のチャンスも会社が
用意してくれます。
会社がお金を出して、
研修を受講させてくれます。
研修の学びを生かす仕事も、
会社が与えてくれます。
起業していたら、
そのお金は自腹、
更には、生かす仕事も自分で
用意しなければなりませんが、
欲して手に入るほど、
仕事の獲得はカンタンではありません。
成長のチャンス、
それは、会社員を卒業した起業家が
「もっと活用しておけばよかった」
と後悔をするものだそうです。
④リソース
会社には、
すでに用意されているリソースがあります。
総務や人事などは、
起業家が一人でやらなければならないことを、
すべて引き受けてくれます。
情シスは、あなたが学習し続けなければならない
ITリテラシーを率先して学習し、
業務で活用できるように提供してくれます。
会社は新しい商材を用意して、
新しいチャンスを広げてくれます。
起業をしたら、すべて一人でやらなければなりません。
必然的に扱うビジネスの規模も、
会社の方が大きくなります。
リソースを最初から用意されているが故のメリット、
それも、会社員のありがたいことです。
いかがでしょうか?
他にもまだ、会社員のメリットはありますが、
代表的なものを4つ、挙げてみました。
これを踏まえた上で、
会社員であることの良さを生かしながら、
今後の自分のキャリアの在り方を考えるのは、
現役会社員には、有意義だと考えますが、
いかがでしょうか?
今回の内容が、あなたがキャリアを考える
きっかけとなれば幸いです。
今日も最後まで読んでくれて、
ありがとうございました。
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