Scope1(燃料燃焼)の計算ルール(GX検定アドバンス合格への道)

10:大人の為のリアルドラゴン桜

【問題】

【Scope1の基本計算式】

排出量 = 使用量 × 単位発熱量 × 排出係数 × 「44/12」

この数式の最後にある 「 【44/12】を掛け算する理由」 として、最も適切なものは次のうちどれでしょうか?

  1. 使用量の単位を「リットル(L)」から「キロリットル(kl)」に変換するため。
  2. 燃料に含まれる「炭素(C)の重さ」を、燃焼後の「二酸化炭素(CO2)の重さ」へと換算するため。
  3. 日本の温対法(地球温暖化対策推進法)で定められた、一律の安全係数を掛けて補正するため。

【答え】

「2」

燃料に含まれる「炭素(C)の重さ」を、燃焼後の「二酸化炭素(CO2)の重さ」へと換算するため。

実務で算定ツール(エクセルや専用システム)を使っていると、この「44/12」は自動計算されてしまうためブラックボックスになりがちですが、GX検定中級では「なぜこの計算をするのか」という本質的な仕組みがよく問われます。せっかくですので、簡単に仕組みを復習しておきましょう。

💡 なぜ「44/12」を掛けるのか?

これは分子量の比率を表しています。

  • 炭素(C) の原子量 = 12
  • 二酸化炭素($\text{CO}_2$) の分子量 = 12(C) + 16×2(O) = 44

環境省などが定めている燃料の「排出係数」の単位をよく見ると、 t-C(炭素換算の重量)になっていることがあります。これを私たちが普段目にする t-CO2(二酸化炭素としての重量)に変換するために、「炭素の重さを44/12倍して、COの重さに膨らませる」 という処理を行っているのです。

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